ventusにおける「目指すべきエンジニア像」を再定義した話
はじめに
こんにちは、株式会社ventus VPoEの野間です。
VPoEとしては採用、組織作り、勉強会の運営などを担当しています。
また元々の職種はフロントエンドエンジニアです。ざっくりエンジニアとしてこれまでやってきたことをまとめると:
- TypeScript+Vue+NuxtによるSPA開発
- TypeScript+React Nativeによるアプリ開発
- Web/AppのPdM的な仕事
- かつて五月祭常任委員会で第92回五月祭のウェブサイトを作っていました
などです!最近は社員の成長もあり(←素晴らしい!!)実際に手を動かすことは日々少なくなってきていますが、週100~200行くらいのペースで細々と書いています。
ventusの現状のエンジニア像
このたび採用などを進める中で、「ventusにおける『理想のエンジニア像』って何なんだろう?」という議論になりました。
まず、今のエンジニア組織は現状の業務量を回すのには非常に良くできていて、以下の点ではある程度成功しているのではないかという結論になりました:
- ユーザにとって致命的なバグは発生していない
- スケジュールに致命的な遅れは出ていない
- メンバー間で不和が起きていない
そこでまずは、今いるエンジニア達の良いところをブレインストーミングでたくさん列挙してみました。
主だったものを挙げると:
- 責任感がある
- 職人気質
- 細かいところにも気付く
- 勉強熱心
- 正しいことは正しいと認められる
- 趣味や業務外の活動に熱心な人も多い
などが挙げられました。
ventusでは、以下のValueを定めています。
Valueは、社員が目指すべき姿そのものです。今回は個々のエンジニアが日々の業務において、このValueを体現していくためにはどういう行動をすれば良いのか?ということを考えました。その時に考慮したのは以下の3つです:
- エンジニア組織が今よりも大きくなった時のことを考える
- 現状のエンジニア組織の「良いところ」を残す
- Valueに沿った内容にする
理想のエンジニア像
1つ目のValue「Fan/Fun First」では、ファンにワクワクしてもらえるサービスを提供するために、現在のventusの開発組織の特徴である「職人気質」なところが重要になると考えました。例としてUI/UXや応答速度、開発者体験の向上などを挙げましたが、こういった何気ない日々の業務で「細かいこと」を気にすることがひいてはユーザの喜びに繋がることを説いています。
また「全社でユーザの立場に立って考える」ことは、(会社がまだ小さい現状ではできていても)日々の業務に忙殺されたり役割分担が細分化していったりすると失われがちです。ユーザ目線のサービスを作っていくためには、ビジネスチームだけでなく開発者の視点も必要不可欠です。この「全員を巻き込む」文化は会社が大きくなっても残すべきだと考えました。
2つ目のValue「Be the First」で推奨される「新しいことをやる」ことは、エンジニアにとっては「新しい概念」「新しい技術」に対して貪欲であることだと定義しました。ここでは、エンジニア個人にとって新しいことへの挑戦を全力でサポートし、それを誰もがためらわないようなフラットな組織を守ることを各個人に求めています。
さらに、得た知見を独り占めするのではなく、みんなで共有することでさらに新たな知見が生まれる好循環が生まれるのが理想だと考え、知識の共有も重要だと説いています。実際に現在ventusでは隔週土曜日でメンバーが持ち回りで発表するLT会が開かれたり、また特定のテーマの勉強会も散発的に開かれたりするなど、知見の共有は積極的に行われています。今後ともこのような共有を活発化させていきたいという願いを込めました。
3つ目のValue「Be Freakin’ Geek」では、メンバーが個性を大事にしながら、会社におけるそれぞれの役割を最大限発揮できる環境であり続けたいという思いを込めました。今後組織が大きくなっても、各個人が自分だけのこだわりを持ってエネルギッシュに行動し、自分の個性を生かしながら輝いてほしい―そんな会社としての理想像を定義しました。
おわりに
今回の「目指すべきエンジニア像」は、エンジニア各個人が守るべき指針をまとめるとともに、会社がエンジニア組織に対してどうあるべきかを定めたものでもあります。今後、ventusではこの理想像を体現できる人を育てるとともに、各個人がこの理想像を体現しやすくなる組織をより一層整えていきます。
また、これは採用候補者の方に選んでいただける会社であるために策定したものでもあります。現在ventusでは積極的に採用を行っています。もし少しでもventusのことが気になった方、また「我こそは『目指すべきエンジニア像』にドンピシャだ」という方は、ぜひ採用ページからお問い合わせください!